誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは

肺炎の中でも高齢者の致死率が非常に高いといわれている。

食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出する反射機能が働きます。しかし、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んでしまった食べ物を排出できずに、肺炎を起こすことがあります。このように、食べ物や唾液などが、気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)または老人性肺炎といいます。


肺炎と誤嚥性肺炎の違いの見分け方

一般的な肺炎
発熱や咳、濃い色の痰が出て、胸部のレントゲン写真にもやもやとした影が映っていた場合は、典型的な肺炎が疑われます。

誤嚥性肺炎
誤嚥(食べ物や唾液、胃液を誤って肺に入れてしまう働き)の確認をした後、嚥下障害(食べ物をかみ砕いて飲み込むことができない)の症状があるかどうか、肺に炎症があるかどうかを確認します。

下記のような症状がある場合は誤嚥性肺炎の可能性があります。

・食事中に咳込む(むせる)ことが多くなり、水分をさけるようになった
・食事中以外でも唾液で咳込む(むせる)ことがある
・食事に時間がかかるようになり、飲み込もうとしても口の中に食べ物が残る
・食事後に疲れてしまう
・唾液が上手く飲み込めなくなった
・麺類など噛まなくてもよいものを好むようになった
・常にのどがゴロゴロと鳴っている
・息切れが多くなった
・元気がない
・体重が徐々に減ってきた
・毎日飲んでいた薬を飲みたがらない
・発熱を繰り返す

日本人の死亡原因4位に位置する肺炎は、死亡する人の9割以上が高齢者です。

誤嚥性肺炎の予防には十分な口腔ケアはきわめて大切です。口腔ケアスポンジなどを使って口の中の常在細菌量を減らすことにより誤嚥性肺炎の発祥を抑えることが出来ます。肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの摂取も効果的です。



誤嚥性肺炎の治療には、肺炎を引き起こしている細菌を抗生物質で抑える方法がとられます。また、肺炎により呼吸不全が起きた場合は酸素吸入を、さらに重症化した場合には人工呼吸器を使用することもあります。誤嚥性肺炎の呼吸困難は1分1秒を争う緊急事態なので、誤嚥性肺炎の疑いがあるご老人宅では応急用酸素吸入器を常備することが尊い命を守ります。

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