イブジラスト(いぶじらすと)とは

イブジラストは、日本と韓国で、喘息および脳梗塞発作後の症状の治療薬としてすでに27年以上使用されている経口投与の低分子化合物です。イブジラストは、ファースト・イン・クラスの経口摂取可能な低分子化合物で、ホスホジエステラーゼ-4および10の阻害剤、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)阻害剤で、炎症促進作用のあるサイトカインなどを阻害する働きを有しており、また、グリア細胞の活性化を減衰し、ある種の神経症状を緩和することがわかっています。前臨床研究および臨床研究において抗神経炎症作用および神経保護作用を有することが確認されています。

気管支喘息を発症すると、激しい咳が続いてしまいます。空気の通り道である気管支に炎症を生じることで、日々の生活が困難になります。
また、脳梗塞などを発症すると、脳の血流が悪くなるためにめまいなどの症状が起こるようになります。これによっても、日常生活に支障をきたすようになります。
そこで、これらの症状を改善するために使用される薬としてイブジラスト(商品名:ケタス)があります。イブジラストはケミカルメディエーター遊離抑制薬と呼ばれる種類の薬になります。

 イブジラスト(商品名:ケタス)の作用機序
気管支喘息はアレルギー疾患の1つです。アレルギーの発症には、免疫の働きが大きく関わっています。病原微生物が外から侵入してきたとき、これを退治するために免疫は重要です。免疫が正常に働いているからこそ、私たちは感染症に罹りにくいのです。
しかし、免疫の働きすぎによって病気を発症することがあります。その代表例が、先に挙げたアレルギーです。気管支喘息は免疫が活性化しすぎることによって生じるのです。
異物が侵入してきたとき、免疫はヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー物質を放出します。これがきっかけとなり、異物の排出を促します。例えば、咳をすれば病原微生物を外に出すことができます。ただ、人によっては気管支が過敏になっており、ちょっとした刺激で咳を生じることがあります。これが気管支喘息に繋がります。
これらヒスタミンやロイコトリエンを総称して、ケミカルメディエーターといいます。免疫細胞からケミカルメディエーターが放出されることで、気管支喘息が起こるのです。そこで、ケミカルメディエーターが遊離する過程を阻害すれば、気管支喘息の症状を抑えることができるようになります。
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メディシノバ(ジャスダック4875)は、MN-166(イブジラスト)を進行型多発性硬化症およびALS(筋萎縮性側索硬化症)、薬物依存、くらっぺ病などの神経症状の治療薬として開発しています。



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